コロナで返金トラブルのその後!ジャパングレイスとピースボート倒産!?

ピースボート返金の状況と現在、その後

2021年12月現在、ピースボート、ジャパングレイスは安定経営になってきているようです。一時は国による行政処分という噂もありましたが、結果的に指導(注意)のみでした。コロナという異常な状況でどこも壊滅的だったこともあり、批判的なニュースになったのは一人の女性がインタビューに答えた1社のみでした。当時はわたしも分割を聞いて「なんで?」と思いましたが、未知ウイルスという状況で大量キャンセルなら仕方なかったと思っています。申込者の大半が分割返金に納得していたこともあり、大々的なニュースになりませんでした。

日本のコロナウイルスによる混乱の始まりは、2020年2月にダイヤモンドプリセンスのコロナ騒ぎ。そしてすぐに、異常事態での緊急事態宣言の発出。2020年当時はニュース、新聞のコロナ報道は加熱し、ピースボートは短期間でキャンセルを数千件受けます。わたしも2020年当時、分割返金になっています。2020年、2021年はコロナ感染者数が収まっていないということでクルーズを中止しています。しばらくしてあった話では、米国のクルーズ会社もコロナにより大打撃をうけ、以前使用していたオーシャンドリーム号のチャーター料の返金が分割返金だったことも、分割返金の理由ともいわれています。

2021年現在はコロナウイルスというものが研究され、浸透してきたことで社会的不安が減少。コロナの重症者数の激減。また、コロナにより豪華客船元サンプリンセス号を格安でチャーターすることに成功したこともあり、運営が上向きになってきているようです。

2022年は4月、8月のクルーズに関しては具体的に出港の目処が立ち始めていると聞きいています。日本の感染者数の減少とコロナウイルス対策となる飲み薬が出港の具体性を後押しいています。

ただ、ヨーロッパ、アメリカなどは、マスクをせずコロナ前の生活様式にするという考え方が広まっているためです。また、日本と違い、欧米では感染者数よりも重症者数を重視する傾向にあります。欧米諸国の港への、入国制限の緩和も拡大しています。経済を回すためだとも考えられます。ワクチン接収していれば入国可能、37度以下であれば入国許可をだすというハードルの低い国も増えてきています。
しかし、ピースボートのクルーズは高齢なひとたちも参加しています。
わたしの予想では、2022年、2023年は航路を変えながら世界一周すると考えています。
過去、9.11テロ事件やエボラ出血熱騒動のときも急遽、国を変更しながら世界一周していたということがありました。

2022年4月か8月に世界一周クルーズを決行して、コロナと共存するクルーズのベースを作ると思われます。2022年のクルーズが2023年、2024年の世界一周クルーズの基盤になるでしょう。
航路が変わることを前提とした世界一周になるのも予想できます。

以下は2020年初頭のコロナの混乱時におきた状況を書き記しておきます。

ジャパングレイスから分割返金、コロナ倒産の可能性は!?

今回この記事を公開しようか悩みましたが、わたしの記録として残しておきます。
私は2月に104回ピースボートクルーズを取り消しました。しばらくして、ジャパングレイスからキャンセル書類が届いていたのですが、しばらく放置して家の隅っこに置いていました。自宅で待機中に封を開けていないキャンセル書類に気がついて、開けてびっくり!コロナウイルスの影響と緊急事態宣言の影響により、短期間でのキャンセルが相次ぎ、分割で返金するという書類でした!!分割ってどういう状況なのか!?自分の身に降りかかった体験とジャパングレイスとのやりとりです。

ピースボートに乗船経験者

ピースボート体験
わたしは以前、ピースボートで世界一周をしています。
当時のわたしは社会人ではありましたが、乗船するまで毎日忙しく動き回っていました。世界一周するために休みなく毎日働いて、ようやくピースボートに乗ることができました。現在では社会人として自立して生活できるようになっています。ピースボートに乗船して数年が経ちますが、今でも、同じ船に乗った仲間とつながりがあります。お互い異なる道に歩んでいきましたが、今でも集まって何でも話せて、信用しあえる仲間ができたと思っています。

ピースボートクルーズに2度目の申し込み

世界一周体験
仕事に一区切りつけられたので、昨年もう一度、ピースボートに申し込みました。
リピーターでしたので、割引もありました。もともと申し込みをしていたのは2020年4月に出航する104回クルーズでしたが、コロナウイルスの影響によりピースボートクルーズが中止になってしまったと連絡をうけました。中止の知らせを聞いたのは2月末頃だったと思います。未知のウイルスの蔓延ということで、安全の確保が確実にできる状況ではないため中止という理由でした。
2022年クルーズへの移動の提案をもらいます。104回クルーズに申込している人は、少し割引して移動ができるという案内がジャパングレイスからありました。わたしは、3月末で退職することを決めていましたが、コロナウイルスの収束が見えないのでクルーズを一旦キャンセルすることに決めました。

3月3日にジャパングレイスに連絡をして『104回クルーズを諦めます』と伝えました。ジャパングレイスの受付者から手続きの流れを教えてもらいました。返金に時間がかかっているので4月末になりますと案内がありました。この異常事態では仕方ないと承諾しました。

4月中旬にジャパングレイスから新たな書類が届きました。
その書類に入っていたのは、分割での返金になります。

ピースボートが中止!会社が倒産しないために分割返金

■レター内容
ジャパングレイスからの手紙
——————
お客様各位

昨今の新型コロナウィルスの流行が、弊社を含む旅行業界、クルーズ業界に多大な影響を及ぼしております。
弊社におきましては、行政機関や船会社との連携を密にしつつ最大限の営業努力に努めておりますが、この度の緊急事態宣言の発令という新たな局面を迎え、安定した経営のためには、お客様への払い戻しを平準化させていただく必要が出て参りました。

つきましては、すでに弊社社員より払い戻しに関してご案内しておりましたが、改めまして、今回、別紙ご案内の通り3年間分割での払い戻しをお願いする次第です。

緊急事態宣言とともに発表となった総額108兆円に及ぶ日本政府の新型コロナ経済対策では資金繰り支援策も含まれており、弊社もすでに日本政策金融公庫など公的金融機関からの融資手続きを行っております。今回お願いしております平準化したご返金であれば、弊社として十分に対応可能であり、皆様にもご安心いただける確実なものとなっております。

皆様におかれましては、大変ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、昨今の事情を鑑み、何とぞご理解くださいますよう、お願い申し上げます。

なお、皆様には、将来ぜひとも夢の世界一周クルーズを実現していただけますよう、お預かり金を1.3倍に換算する「みらい乗船券」への振り替えもご提案させていただきます。ご案内を同封させていただきますので、こちらもあわせてご検討くださいますよう、重ねてお願い申し上げます。

敬具

株式会社ジャパングレイス
代表取締役社長 要和弘

——————

というモノでした。
あれ?と思ったのを覚えています。この書類を見たときに間違って届いたのだと思いました。
書類に記載があるジャパングレイスの窓口に連絡しました。

コロナでピースボートをキャンセル!返金交渉1回目 一括返金のはず

返金交渉

わたし「約束していたとおり1ヶ月後に一括返金ですよね?」
窓口「ご迷惑をおかけしますが、分割での返金になります。」
わたし「4月末と約束したのでお願いします」
窓口「すみません。コロナウイルスの影響で短期間の取り消し者が増えたため、一度の返金ができない状況です」
わたし「分割返済は確実ですか?ピースボートは倒産しないですか?」
このやりとりを数十分ほど続けました。翌日に連絡をもらうことになります。

36分割ということは3年かけての返金ということになります。セミシングルエコノミーの部屋だったので178万円入金していました。月々の返金金額は49000円。せっかく仕事をして貯めてきたお金なのに・・・当時は未知のコロナウイルスのニュースばかりだったので、わたしも不安な状況でした。

ジャパングレイスは詐欺?ピースボート倒産する?

倒産
ひとまずSNSやほかのGoogle検索でチェックしてみました。
ジャパングレイスに内容証明を送っている人や、法律に詳しい人に相談しているひと。今回の騒動を喜ぶネトウヨによって炎上状態になっているツイッターなど様々でした。
SNS上では、分割返金に納得しているひとも多く見受けられました。
上記を踏まえて、返金についてのメールをジャパングレイスに送ります。

返金交渉2回目 ネットで一括返金の情報が出回るデマ


翌日、わたしの携帯電話にジャパングレイスから連絡がありました。
ネットでの書き込みで一括返済の記載を見たことを伝えました。ジャパングレイス担当者の話をまとめると『一括返済できるものならしたいが、短期間にコロナの影響が数千名のキャンセルが出ているので一気に返済ができない。将来のクルーズ運営も見越して運転資金も考えないといけないので、おひとりだけにお返しするということはしておりません』ということ。

ピースボートキャンセル・返金交渉3回目 日本旅行業協会・弁護士の見解

ピースボート倒産
翌日も担当者から電話連絡がありました。
返金をあてにして、生活を工面していたことをジャパングレイスの担当者に伝えました。
また、弁護士をつけて請求することも伝えました。ジャパングレイも顧問弁護士と相談して分割返金をお願いしているとのことでした。
もし、ジャパングレイスが倒産した場合は、保証はあるのか質問しました。倒産した場合は日本旅行業協会(通称JATA)から約8000万円の保証がでる程度。それを債権者に分配することになるので、諦めて倒産してしまっては申込者にまで被害が拡大してしまうとのことでした。

ジャパングレイスは今の申込者に安全に世界一周してもらって、皆さんに時間をかけて全額お返ししていきたい。申し訳ないが倒産しないように運営するために、36回の分割返金をお願いさせてもらっていると言われました。

返金について法律家である弁護士へ相談してみた

ジャパングレイスと交渉
弁護士さんの回答を箇条書きでまとめます。

・わたし(弁護士)が交渉して保全請求してもいいが、費用と時間がかかるのでお勧めしない。
・裁判してもいいが、ない袖は振れない(回収できない可能性が高まる)。
・大前提として、コロナにより社会が混乱し、どこの会社も経営が圧迫していることは事実
・裁判所に訴えてることはできるが、社会の状況が通常とは異なるので確実に敗訴するとはいえない。旅行業協会に相談しても同じだと思う。
・来年再来年を募集しているということは、運営を続けて返済する気概があると捉えてよい。
・裁判所としても、旅行約款の遵守は日数なのか?返済なのか?どちらを優先させるのかは言うまでもなく返済になるだろう。
・内容証明書を送るお手伝いはできるが、期待ほどの効果はない

ご自分ならどう対応するのか弁護士さんに聞いてみました。
「わたしなら、法的に強い効力があるわけではないが、収入印紙を貼った借用書をもらっておきます。それで返済をスタートして回収していきます。途中コロナが落ち着いたころに再度問い合わせして相談するでしょう。」と言われました。

返金交渉4回目 日本旅行業協会・弁護士の見解

交渉
ジャパングレイスから連絡がきました。
弁護士に相談したことを伝えました。また、旅行業約款に則って返済を求めました。途中ネットで出ている神奈川新聞の記事について聞いてみました。記事の内容をみると日本旅行業界(JTB,阪急などの旅行会社が加入する団体)から指導が入って、一括返済が可能と書かれていることを問いただしました。今回の連絡はジャパングレイスで立場のある人からでした。
ジャパングレイス社は、日本旅行業協会(JATA)と連絡を取り合っていることは事実である。しかし、日本旅行業協会も通常と異なる社会状態のためか、全額返済することを優先するようジャパングレイスに通達をしたそうです。そのため、払い戻しできる、経営方針を考えると、通常ではありえない36分割という方法になったということでした。
わたしは、収入印紙の貼った借用書を要求しました。その後、都度連絡していくことで今回合意しました。

まとめ

私は今回のやりとりで、36回は長期間なので収入印紙が貼られた借用書をジャパングレイスから発行してもらい。コロナが落ち着いたころに再度問い合わせていくことに決めました。SNSをみまわった感じでは私のように分割返金になるひとは多くいましたが、大半のひとは理解を示している印象がありました。

ピースボートも36回返済というこれまで聞いたことがない分割返金案は当然批判の対象になるとわかっていたと思います。逆を言えば、これがもし12回払いと言われたら『1年で世界中のコロナが収束すると思っているの?』と別の不安も出てきます。

わたしのところに、週刊誌のプレジデントから取材依頼があり、「分割返金に納得している」と答えました。
なんでも他の人たちに取材をして答えてもらっているようでしたが、コロナの混乱で、短期間のキャンセルが1000人でたならば仕方がないという回答ばかりだったようです。これでは記事にならないみたいです。
その後、一人の女性がインタビューに答え、週刊誌的な見出しで取り上げらていました。

すべての人への返済を考え、その後の運行を考えるなら分割返金もわからなくはないです。当事者として、どう動くかはそれぞれでいいと思います。

3年の返済ってことは、3年続ける意思があると言われているというカキこみもありました。わたしは、36分割騒動に巻き込まれたメンバーのSNSグループに入りました。信用できる情報を発信してくれる人もいれば、自分の考えを断定して呟く人、当事者ではない人がはやしたてて炎上させているケース、静観する人と、4パターンぐらいに別れています。
わたしは正直、過去にピースボートで旅をしたことがあっただけに、今回の36回返済案はかなり驚きました。資金を残して2022年、2023年以降のクルーズ運営を考えないといけないのはわかります。

コロナの収束によって通常運行ができるようになるのが早いのか。これからもジャパングレイスの状況を注視していきたいと思います。振り込みがちゃんとされるのか、動きがあれば追記していきます。

返金あったの?と問い合わせが多くあったため撮影しました。

36分割返金

先日、ジャパングレイスから2%の金利がつくことになったと連絡がありました。
旅行代金を一旦借入れる形にしてくれたようです。時間がたち冷静になり、来年のクルーズ乗船なども考えようか、どうしようか考えています。

ピースボートクルーズを変更

1度目の緊急事態宣言も終わり、通常の生活に近い状態にもどってきました。私がピースボートクルーズをキャンセルしたころは、ちょうどダイヤモンドプリンセスの船上でコロナウイルス感染が騒がれていました。2,3,4月ぐらいまではテレビをつけても憂鬱な気持ちでしたし、わたしも含め憶測も飛び交いパニック状態で不安な気持ちになっていました。
2021年現在は、2020年4月当時より、コロナが解明されてきており社会の不安が軽減されています。あの混乱はなんだったのか・・・ジャパングレイスからも返金はされています。2023年、2024年クルーズも発表して対応しています。

今回、「ピースボートの旅が他とは違うな」と感じたことがあります。それは、分割返金のニュースが流れたにもかかわらず「ピースボートがピンチ!」と聞いた過去乗船者たちが寄付をして支援していたことです。

NGOピースボート自体も船が動かなければ運営費がなりたちません。そうなると活動ができなくなって経営的に再浮上するのは難しくなってしまいます。スタッフや事務所の運営費を支援をしてもらえる関係性を作っていることは他の旅行会社にはないと思いました。

NGOピースボートを支援するクラウドファンディングも立ち上がりました。立ち上げたのは10年以上前にピースボートに乗船した人たちだそうです。「ピースボートに乗って人生が変わった!いまの考え方や行動力を培った場所がピースボートだから支援したい」という考えがクラウドファンディングを立ち上げた経緯だそうです。クラウドファンディングもわずか数日間で3000万円を超えていました。ピースボートのクラウドファンディングには過去に乗船したひとたちからのメッセージでいっぱいなのが、とても素敵です。
こんなに多くの人に支えられている旅行会社はかなり希少性があると思われます。
わたしも、2023年のクルーズへ移行してピースボートを応援することにしました。早くコロナが収束することを願っています。