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ピースボートの歩き方

ピースボートに無料(タダ)で乗れる!?通訳ボランティアってどんな人たち?

新型コロナウイルスの影響で春のクルーズがキャンセルになってしまったピースボート。船が動いていないと資金繰りに困って倒産したりしないのか心配になりますが、無料で乗れる人がいるってことはそこまで心配しなくてもいいのかもしれませんね。安全のためにも今はどこのクルーズ会社も運航を取り消ししていますが、新型コロナウイルスの問題が収束して安心して世界一周のクルーズに乗船できるようになった時にピースボートに無料で乗る方法があるのかを調べてみました。
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本当にピースボートに無料で乗る方法があるの?

ピースボートに無料で乗る方法があるのかを調べた結果、乗船料をゼロにする方法をいくつか見つけました。

1.ボランティア割引(ボラ割)
2.船上インスタグラマー
3.カルチャースクール講師
4.「旅と平和」エッセイ大賞
5.ボランティア語学講師
6.通訳ボランティア

では順番に見ていきます。

1.ボランティア割引(ボラ割)

街中でよく見かけるポスターなどを貼って乗船料を割引にする方法。事務作業や電話対応などの仕事もあります。
自分の空き時間に合わせて少しずつボラ割を貯めていくことできるのでおすすめです。全額割引になるのは35歳未満の人ですが、35歳以上でも船賃の半額までボラ割を貯めることができます。

2. 船上インスタグラマー

最近始まった取り組みみたいです。ピースボートも若い人にどんどん乗って欲しいので、若い人向けにアピールを始めたんでしょうか。自分のインスタグラムのアカウントにフォロワーが3000人以上いれば応募できるみたいなのでフォロワーが多い人は調べて、エントリーしてみましょう。

3. カルチャースクール講師

船内ではいろいろなカルチャースクールが開催されています。そんなレッスンを教えてくれる先生たちはボランティアで乗船しているんだとか。乗船料が無料になる代わりに船内で毎日お客さんに教えているんですね。
カルチャースクールはヨガ、社交ダンス、水彩画などいろいろあるので人に教えるのが得意な人は挑戦してみてもいいかもしれません。最近は海外からのお客さんも増えているので、中国語や英語ができるともっと有利みたいですよ。

4. 「旅と平和」エッセイ大賞

ピースボートが作品を募集していることはあまり知られていないのではないでしょうか。なんと大賞はクルーズの無料乗船券。有効期限は発行日から1年だそうです。1年に1度のペースで開催されていて今年の締め切りは過ぎてしまいましたが、知名度も低いので倍率もあまり高くなさそうですし書くことが好きな人はチャレンジしてみる価値はあるかも?!

5. ボランティア語学教師

船内ではGET (Global English/Espanol Training)呼ばれる英会話とスペイン語会話の授業が受けられます。この授業で教えている先生たちもボランティアで乗船しているそうです。
応募資格は英語かスペイン語を教えた経験が1年半以上あることだそうです。私が乗船していた時は全員海外からの先生で日本語が話せない人もいましたが、過去には日本人の語学講師も乗船していたみたいなので、日本人でも先生の経験があれば応募できるようです。語学の授業は無料のものと有料コースがあります。

6. 通訳ボランティア

船内で行われるさまざまな講座は日本語以外で行われることがあります。ここ2年くらいで海外からのお客さんがたくさん増えたようで、日本語の講座を英語や中国語にしたり、英語や中国語の講座を日本語に通訳する通訳さんもボランティアで乗船しています。私も会場の後ろの席に座ってマイクを通して通訳しているのを見たことがあります。

このように意外と無料で乗る方法はいくつかあるみたいですね。自分の得意なことを使ってタダで乗船できれば儲けもんです。今回は通訳ボランティアで乗った友人をインタビューして、通訳ボランティアとして乗船することのメリットデメリットを取材しました。

そもそも通訳ボランティアとは?

ピースボートの通訳ボランティアとして乗船する人たちはコミュニケーション・コーディネーター(略してCC)と呼ばれています。コミュニケーション・コーディネーターという名称は、言語だけではなくさまざまな文化、年代、背景も踏まえて人々の架け橋となることを目指しているからなんです。その中には船内での人々の交流だったり、船で訪れる寄港地で出会う現地の人たちとの交流などいろいろあります。私たちは通訳することを「CCする」と呼び、船内でもお客さんから「CCさん」と声をかけられます。
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年代もバラバラですが、20-30代が多いですね。でも50代の方が参加していたこともあったようです。
寄港地でツアーに同行できる年齢が20歳以上なので、最初の寄港地までに20歳になっていなければ参加は難しいそうです。プロ通訳さんから通訳経験が全くない人までレベルは様々なようですが、通訳経験がない人でも乗船の2ヶ月くらい前からピースボートの方でオンライン研修をやってくれ、そこで技術を磨くことができます。
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男女比はなぜか女性の方が多い傾向にあるようです。私が聞いた中ではここ数年男性の方が多かったというのは聞いたことがないです。昔は英語の通訳のみ募集していたのですが、今はアジアからのお客さんも増えているので中国語や韓国語を話す通訳も必要になっっているようです。

私がボランティア通訳で乗ったときには中国語や韓国語を話せる通訳もたくさん乗船していました。国籍はバラバラで日本、中国、台湾、香港、韓国、アメリカ、マレーシアなどいろいろなところから来ていましたよ。私が乗船していた時は日英(英語⇄日本語)、日中(中国語⇄日本語)、日韓(韓国語⇄日本語)だけでなく、英中(英語⇄中国語)や英韓(英語⇄韓国語)といった日本語を話さない通訳の子もいました。だからミーティングを行うときは日本語と英語両方で情報共有されています。
あ、あとスペイン語圏に行くクルーズはスペイン語と日本語の通訳も途中から乗船していました。実はスペイン語と日本語ができる人は通訳が必要なタイミングが限られているそうで唯一部分乗船(例:南米区間のみなど)ができる人たちみたいです。

常に二つの言語でミーティングをやるって凄いですね・・・。頭がこんがらがりそうです。しかし複数の言語だけでなく通訳もできる人たちはさぞかしすごい人の集まりなんでしょう!

世界一周の通訳ボランティアはどんなことをするの?

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主にピースボート船内での活動と寄港地での活動に分かれます。はっきり言って、忙しいです。笑
そして求められるものが多い。船内はオンとオフの切り替えが難しいので自分でスケジュール管理ができない人には向いていないと思います。部屋は相部屋なので完全なプライベート空間もないですし、1回のクルーズが100日間あるので絶対に一人の時間が必要!という人にも向いていないですね。では具体的にどんなことをしているのかご紹介します。

船の中での通訳業務

通訳業務

通訳の仕事もいくつかに分かれていて難易度もそれぞれ違います。

水先案内人と呼ばれるゲストによる講座【難易度★★★★★】
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これが一番難易度が高いですね。
クルーズごとに水先案内人(水案)と呼ばれるゲストスピーカーの人たちが乗船するのですが、彼らはいろいろな分野のプロフェッショナルなので、内容も専門的で難しいことが多いです。しかも船内ではインターネットが使えない!使えないことはないのですが、有料なので基本は乗船前に調べて準備したり、すでに乗船経験のある水案なら船内にある過去の資料を参考にしたりして準備をします。

本番の講座の前に必ず事前打ち合わせがあるのですが、この打ち合わせも千差万別。通訳にとっては事前準備が命になるわけですが、話す内容が打ち合わせ時点で全く決まっていないこともありました。せっかく打ち合わせをしても事前にもらった内容と全然違うことを本番で話し出したり、喋るのが速すぎて追いつけなかったり…。話し手も通訳されることに慣れていない人もいるので仕方がない部分もあるのですが…。もちろんこれらは一例で、通訳がしやすい方もいます。そしてなにより、著名な方も乗船しています。専門家の方々と一番近い立場で一緒に仕事ができるので、新しいことを学ぶことが好きだったり、達成感を感じたい人には向いていると思います。

その他の講座・自主企画【難易度★★★】
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ピースボートスタッフによる企画だったり、ボランティアが企画する自主企画の通訳の仕事も行います。
ピースボートのスタッフも世界一周を何度も経験している人が多く、面白い経験をたくさんしていて、それを通訳したりするのは楽しいですし、船内での恒例企画でワクワク寄港地シリーズというものがあって、これから向かう寄港地の紹介をするのですが、通訳しながら寄港地の勉強にもなって楽しいです。

船の企画の司会【難易度★★】
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私たちはMCCと呼んでいます(MCのCCだから)。ピースボートの船の上では運動会だったり音楽フェスティバルなどが行われ、特に規模が大きいイベントでメイン司会の横に立って通訳をする仕事です。
司会原稿があるので事前に準備しておけばそんなに難しいことはありません。ただ人前に立ってステージで話をするのと、たまに司会の人が盛り上げるためにアドリブで話したりするので、人前で話すことが好きだったり、会場を盛り上げることが得意な人に向いていますね。

Open GET【難易度★】
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GETは最初の説明にもあったボランティア語学教師が教える船内語学教室です。有料のレッスンもあるのですが、船内には無料で受講できるクラスもあります。それをOpen GET(オープンゲット)と呼んでいます。英語とスペイン語のクラスがあるのですが英語は初級、中級、上級の3つのレベルに分かれています。初級と中級のクラスには通訳がつくので、同じボランティアである英語の先生と一緒にクラスを進めていきます。とは言っても初級や中級レベルの英会話の通訳なので通訳業務の中では難易度は低いと言えます。強いて言えばパートナーとなる先生との相性ですかね。仕事という意味でのやりがいは少ないですが一生懸命語学を学ぼうとしている人たちを見ていると応援したくなりますし、自分も最初はそうだったなぁと初心に戻ることができます。

これらの業務は毎日行われるCCミーティングで振り分けられます。クルーズによって少し違うみたいなので毎回当てはまるわけではないですが、ある程度は自分の希望に沿ってどの企画の通訳をするかを選ぶことができます。ただ完全に自主性に任せているとクルーズ後半になって誰も手をあげない仕事が出たりするようです。みんな疲れてくるからでしょうかね。その辺はチームの中で相談してうまくやる必要があります。

打ち合わせ

通訳業務の次に多いのが、打ち合わせです。どの企画も基本的には事前に打ち合わせを行ってそれに基づいて自分たちで本番までに準備をします。これは水先案内人との打ち合わせもそうですし、企画担当者であるスタッフとの打ち合わせなどもあります。一緒に仕事を始めると分かりますが、スタッフの中にも初めてスタッフとして乗船する人もいるので、仕事がやりやすいスタッフとそうでないスタッフがいます。気が利くスタッフは打ち合わせ中にちゃんと資料が揃っていたり私たちがどんな情報を欲しいかということを心得ていますが、準備が終わっていなかったり、配慮のない打ち合わせの進め方をしていると評判がさがり、通訳チームの中で密かに存在するスタッフ人気度ランキングに影響したりします。

自分たちも企画側として打ち合わせを主催することがあるので、そこら辺はチームメイトが仕事をしやすいように配慮する必要があります。最近のクルーズでは多言語で運営するクルーズを経験しているスタッフも多いので、基本的にはみなさんとても協力的だし、関われば関わるほど仲良くなれます。私はスタッフの方がボランティアである私たちに常に感謝をしてくれていることにちょっと驚きました。

通訳の事前準備

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打ち合わせを終えたら本番までの間は事前準備に時間を使います。企画の打ち合わせは通常本番の2-3日前には行うので、そこからはひたすら準備です。講座でプレゼンテーションのスライドを使うときはそのスライドの翻訳もしなければいけませんし、企画などで資料を他の言語に翻訳する必要があることもあります。そしてこの翻訳作業は地味にめんどくさかったりします。

通訳は慣れている人でも翻訳は苦手という人もいますし、通訳だから翻訳はしないと思って乗ってきたら思ったより翻訳業務が多くて大変だったと言っていた人もいました。私はむしろ翻訳そのものよりも翻訳する時に使うフリーソフトの動作環境が悪すぎて時間を取られてイライラしたことはあります。翻訳が仕事なのになぜかスライドの見た目をいちいち直さないといけないという。笑
最近は直接自分のパソコンのPowerpointだったりKeynoteで編集できるようになったのでそこまで気にしなくても良くなりましたが、この辺ピースボートさんお金出してくれないんでしょうか。。

翻訳業務の他にも本番に向けて自分でワードリストを作ったり準備を進めます。また一つの企画には基本的に2-3人のチームで取り組むので、人によってはチームで集まって準備を進めることもあるみたいです。専門的な言葉が使われるときはその用語を統一したりする必要もあります(Typhoonなのか、Hurricaneなのか、Cycloneなのか、など)。この準備時間にどれくらい時間を使うかによってみんなの時間の自由度が違ってくるように思います。

自主企画

通訳以外にも求められていることの一つが自主企画です。自主企画とはピースボートならではの制度で、クルーズ乗船中参加しているお客さんが自分で企画を考えて発表することができます。
各クルーズ1000人のお客さんが乗ってきますからお客さんの中にも面白い経験をたくさんしている人もいますし、様々な特技を持っている人たちもいます。この自主企画は講座形式、ワークショップ、音楽、アート、ダンス、演劇などさまざまな形で船内の人たちに共有されます。そんなわけで、ボランティアである私たちももれなく自分で何かを企画することを要求されます。また通訳ボランティアは多言語対応できることもあり非常に国際色豊かなので、船内の国際化に貢献することも求められています。私が今まで見た自主企画は語学に関するものだったり、自分の住んでいた地域の紹介だったり、音楽演奏だったり、自分の専門分野の話だったり、通訳・語学という能力だけではなく多才な人が多かったように感じます。クルーズ中に1度や2度は自分の自主企画を任されることになりますが、繰り返し言うと、インターネットが使えない!普段の業務だけで忙しい!ので、乗船する前に準備をしておくことをオススメします。

企画への参加

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通訳の仕事や打ち合わせが入っていない場合は自分の興味がある企画に自由に参加することができます。気になっていた水先案内人の講座に行ったり、カルチャースクールの先生による水彩画だったりヨガ、サルサダンスなどのクラスもあるので、体を動かす教室もあります。ピースボートは多い時で1日に100以上の企画をやっているので息つく暇がありません。

その他

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それ以外の時間は食事をしたり、昼寝をしたり、運動をしたり、仲間と一緒にゲームをしたり、のんびり夕日を眺めたり、自由に過ごしています。

私の平均的な1日だと本番の講座が1-3本、打ち合わせが2-3回、毎日のCCミーティングが1時間半、寄港日前日には全体ミーティングが30分-1時間、日によっては自分が企画した自主企画、それに事前準備をする時間が加わるので、それ以外の時間を自由な時間として使っています。忙しい時はお昼の時間もゆっくり取れない時があったりもしますが、稀に企画が一本もない日があったり。。だけど基本的には平日土日の区分けもないので毎日仕事があります。自分の自由な時間は事前準備の時間で調整している感じです。

クルーズの序盤は環境に慣れていないこともあっていろんなことに時間がかかりますが、慣れてくればチームメンバーの特性もわかってきたり自分がどのくらい準備すればいいかもわかってくるので、どんどん効率よく仕事ができるようになってきます。通訳が必要な企画が夜にあることは少ないので、講座や打ち合わせなどは遅くとも21時ごろまでには終わっていることが多いです。

寄港地での業務

1回のクルーズで訪れるさまざまな寄港地。基本は24時間以内に出港してしまいます。場所によっては2日や3日滞在することもありますが、あまり多くありません。港に寄港している時は帰船リミットという時間が設けられていて、お客さんもスタッフもボランティアも必ず決められた時間に戻らなければなりません。この時間を過ぎてしまうと置いていかれます。ガチです。笑
私は過去に部屋の荷物を全部出されて港に置いていかれた人を見たことがあります。このような人は大体自力でその後の寄港地で合流して戻ってきます。

オプショナルツアー通訳

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担当する言語にもよりますが、寄港地では基本ツアーの通訳として入ります。この場合はガイドさんの英語(スペイン語の場合も)を日本語や中国語に通訳するということが多いです。自分がどのツアーの担当になるかは寄港日の2−3日前に知らされます。なので、その寄港地に知り合いがいたとしても事前に人と会うなどの約束ができません。乗船前にどのツアーに参加したいかだったり、どの寄港地は自由行動を希望するかのアンケートは取られますが、寄港地によっては通訳全員フル稼働という場所もあるので絶対に叶えられるとは思わない方がいいですね。

ツアーは長いもので10時間というものもあります。ツアーから戻ってきたときにはもう帰船リミットの時間という場合もあるのでその場合自分で観光する時間は取れません。また、ツアーは船内と違ってチームではなく基本一人で通訳をやる必要があります。その日一緒に過ごすガイドさんとは仲良くするに越したことはないのですが、地域によっては訛りが強かったり英語が聞きにくいなど、かなりチャレンジングな時もあります。そう言った事態も対応できるように事前準備は船内でしっかりしておくことが重要です。

ツアーに関してはCC報告書というものがあり、過去の通訳ボランティアが残していってくれた報告書を頼りに勉強したり、「地球の歩き方」を参考にしてその土地の基礎情報や観光情報を調べたりします。私が今まで難しいと感じたのは、宗教の話や(ユダヤ教の特定の儀式や慣例に関する話は難しかった…)、植物や鳥の名前、石などの固有名詞(自然の多い場所に行くツアーだと日本語でも知らない植物だったり動物の名前が出てきたり、地層の話だと石の名前はよく出てきます)、歴史上の人物の名前(長かったり、登場人物が多かったりする)ですね。でもそんなツアーに参加するデメリット、寄港地での自由な時間が減っちゃう、事前勉強が大変、お客さん対応もしなければいけない、よりも、無料で有名な観光地へ行ける!美味しいご飯が食べられる!個人旅行では行けない交流ツアーなどに参加できる!お客さんと仲良くなれる!と前向きに考えられる人の方が断然向いていると思います。特にツアーは途中お客さんが迷子になったり通訳以外でも想定外のことが発生することは日常茶飯事なので、臨機応変に対応できる人の方がお客さんからの評価も良かったりします。

ツアーの報告書作成

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ツアーに行った後はツアー報告書を書く必要があります。これは未来の通訳ボランティアの人たちにもすごく参考になるので、できるだけ詳しく書いてあげる方が絶対喜ばれます。私自身も勉強しようとして資料を確認したら役に立つことが全然書いていなくて過去の通訳ボランティアを恨んだこともあります。笑

誘導

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もしツアーに入っていない場合、船が当日着岸してからのオペレーションに人員として入ることがあります。船が寄港地に着いて下船ができるようになった直後はたくさんのお客さんが降りますし、ツアーの出発も始まります。その下船の動線で混乱が起きないように各場所に人を配置しているそうなのですが、その中でもボランティアはツアー出発の誘導に入ることがあります。誘導人員は前日の全体ミーティングで知らされるので直前までわかりませんが、大抵は1時間以内で終わる仕事が多いです。誘導人員の仕事が終わった後はその他に仕事がなければ帰船リミットまで自由に時間を使うことができます。

船内イベント

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寄港地によっては船内に現地の人を呼んでイベントを行うこともあります。
特に頻繁に寄港するニューヨークは国連に関するイベントを船内で行うため、ツアーに入っていなくてもそのような船内イベントの手伝いの仕事が入ります。外を見て観光できない不便さはありますが、現地の人と直接交流ができたり、国連関係の人とネットワークを築くチャンスでもあるので観光だけではない現地の人々の生活を知りたい人には向いていると思います。

自由行動

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もしツアーも誘導も船内イベントも入っていなければ寄港地で自由に行動することができます。でもお客さんと違う点がいくつかあります。一つは現地でレンタカーを借りることができないこと。これは何かあった時のために禁止されているんだそうです。もちろん車でなくても何かに巻き込まれる可能性はありますが、まぁ事故にでもあった日には確実に船に戻れないですしね。もう一つはお客さんと一緒の行動が禁止されています。これも同じ理由で、現地でお客さんを巻き込む事故などがあった場合、自分の責任でなかったとしても周りにはそのように伝わらない可能性があるので注意が必要みたいです。ただ同じボランティア同士やスタッフと一緒に行動するのは問題ないので、最初から自由行動なら一人になってしまうことはあまりありません。

うーん、取材を受けてくれた本人も言っているように準備時間などを考えると相当な仕事量ですね。
やはり無料で乗れるというのは、そんなに簡単じゃないみたいです。でも非常にやりがいはありそう!

ピースボート地球一周の通訳ボランティアになるには?

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ピースボートの募集ページ(https://peaceboat.org/getinvolved/interpreter.html)に書いてある通り、特別な資格は必要ありません。強いて言えば20歳から、ということぐらいですかね。肩書きにこだわらず、誰にでも門戸を開いてくれているのはピースボートの風土が反映されていると思います。もちろん、だからと言って誰でもボランティアになれるわけではありません。

試験の合格倍率が気になっている人もいると思いますが、小耳に挟んだ話だと、言語の組み合わせやクルーズの時期によっても倍率が違うんだそうです。正直なところ、私は居酒屋のトイレとかにポスターを貼っている怪しい団体、しかもピースボートが通訳ボランティアを募集しているなんて知っている人はそんなにいないだろうと思ってたかをくくっていたところがあるのですが、2回、3回落ちてようやく合格したという人もいたと聞いたので、実はピースボートの通訳ボランティアとして合格できたことは誇ってもいいことなのかもしれません。

応募から乗船までの流れ

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話が逸れてしまいましたが、私が応募をした際の乗船するまでの流れをご説明します。私が応募した時点での話ですので、今は変わっている部分もあるかもしれませんが、ご参考までに。

書類選考

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まずは募集要項を見ながら書類を準備。私が提出したのは・・・

履歴書(日本語&英語)
ピースボートに乗りたい理由のエッセイ(日本語&英語)
パーソナルデータフォーム(日本語もしくは英語1部)

もし3言語で応募する際は、3言語分の履歴書とエッセイが必要になります。
パーソナルデータフォームは英語か日本語で1部あればいいそうです。パーソナルデータフォームの推薦人に書ける人がいないという場合はピースボートに相談すればアドバイスをくれるそうなので、わからないことがあれば電話かメールで聞いてみるのが一番です。

さて、私はメールに添付して書類を送ったところ、メールを受け取ったという内容とともに、締め切りを延長したという連絡がありました。なので、選考結果の返事が来るまで1ヶ月くらい待ったと思います。メールを受け取ったという連絡や合否の連絡は必ずしているそうなので、もし音沙汰がない場合は再度確認してみるのもいいと思います。

そんな中結果は無事合格!ということで、メールで通訳試験と面接の案内が来ました。
パーソナルデータフォームには面接希望日を書く欄があるのですが、延長になったことで再度日時の希望を聞かれました。2次選考はスカイプによるオンライン面接か、オフィスでの対面面接を選べましたが、私は距離が近かったのでオフィスに出向いての面接となりました。今は新型コロナウイルスの影響もあるので対面では行わず全部オンラインに移行しているみたいですね。

試験と面接

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試験と面接の希望日を提出した後は、日時、必要な持ち物や準備のための案内がメールで届いたので、当日に向けて準備をします。必要なものは筆記用具、電子辞書(スマホに入っているものでもOK)くらいでした。一回の訪問で試験と面接の両方を行います。私は試験をやってから面接でしたが、人によっては面接をしてから試験という方もいるみたいです。どちらも所要時間は30分くらいだったと思います。

試験は日本語から英語、英語から日本語への通訳試験でした。それぞれ簡単な内容、難しい内容と合計4つの問題に挑みました。メモをとったり、辞書を自由に使っていいとのことでしたが、緊張していたのもあり、メモもほとんど取らず、結局辞書も使わずじまいでした。
私が試験を受けた時は寄港地のツアーでのこと、原発のことが試験に出ました。他の2問に関してはもう記憶から消えてしまいましたが、案内メールにもピースボートのプロジェクトのことやそのクルーズで寄港する場所の勉強をするといいと書いてあったので、そのあたりの事前勉強をしておくといいのかなと思います。

面接では・・・
自分の背景
応募動機
今までの生活で大変だったこと
ツアーでお客様対応しないといけない時にどうするか
集団行動ができるか
どんなタイプの人が苦手か

など、一般的な採用面接とそんなに変わらない感じでした。面接してくれたスタッフの方も話していましたが、あまり着飾らずに自分自身のことを正直に伝えた方がお互いに後々苦労しなくて済むと思います。着飾っていたとしても大抵見抜かれていますしね。
私が一緒に船内で仕事をしていて感じたのは大変な状況でもそれを臨機応変に対応して楽しめるような人が採用されているのかな、と。もちろんこれは一つの側面でしかないのですが。

ふむふむ、なるほど。内容や倍率など、非常に興味深いですね。プロセスとしては複雑なものはなさそうなので、無事書類選考を通過したら、準備をしっかりして試験や面接に臨むといいのかもしれません。余談ですが、私が取材したこの方は試験がボロボロだったので、絶対に落ちたと思ってうなだれて帰ったそうです。後日合格のメールが届き、あ、人柄で採用してくれたのかな、って思うほどだったそうですよ。でもその時にすごく大事なことを教えてくれました。

通訳経験のなかった私が通訳ボランティアになってみて感じたのは、言語ができることと、通訳ができることは別物である、ということです。「通訳をする」という作業にはいくつものプロセスが同時に脳の中で行われています。なので、複数の言語もネイティブ並みに知っているからといってプロ級の通訳ができるかといったら違うんですね。そしてその通訳スキルというのは、通訳経験がない人でも採用されているようにピースボートが提供してくれる事前の研修を通して磨くことができる。だけれど、そもそもの言語のレベルは時間をかけないと身に付けることができない。ここからは私の憶測によるアドバイスでしかありませんが、もし通訳ボランティアとして乗船を考えている人がいるのなら、まずはベースの言語レベルをあげることに集中することが大事なのかな、と思いました。

もし合格できなかった人がいたとしても、ピースボートに問い合わせればちゃんと試験や面接のフィードバックをくれるので、再度チャレンジしようと思っている人は聞いてみるのもいいかもしれません。チームバランスなども考慮して採用されているそうなので、一度不合格だったからといって諦めるのはもったいないなぁと個人的には思います。

勉強会

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晴れて合格したからといってまだ安心はできません。合格が決まってからも乗船までにやらなければならないことがたくさんありました。その一つが週1で行われる勉強会への参加です。

この勉強会は主に・・・
チームビルディング
情報共有
通訳練習
宿題

が目的で行われていました。

クルーズが出航する2ヶ月くらい前から勉強会が始まります。海外に住んでいる人は主にスカイプでの参加でしたが、近くに住んでいればオフィスに来て参加することもできます。私はスタッフや他のメンバーと直接話したかったので、毎回オフィスに行って参加していました。ここでは乗船前に必要な事務的な手続きを教わったり、インターネットが使えるうちに寄港地やゲストスピーカーの事前リサーチなどを行ったり、船内生活がどんな感じかの紹介を聞いたり、通訳の練習を行ったりしていました。参加するたびに同じチームとして乗船する人たちの顔も覚え、自分が本当に世界一周するんだという実感が湧いて来ます。

通訳の練習もすればするほど慣れてくるのを感じられたので、とてもやりがいがありました。ただ人によってはビザの取得に時間がかかったり、海外旅行保険の手続きをやったりと、乗船前から割と準備に時間を充てないといけないこともあるので乗船ギリギリまで仕事や学業で忙しいという人は準備に必要な時間も踏まえて一度考えたほうが良いと思います。そんな中必要な持ち物を揃えたり準備をしてあっという間に出航まで2週間を切ります。

オリエンテーション

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オリエンテーションは出航の1週間くらい前から行われます。今まで海外や遠隔で勉強会に参加していたメンバーが一堂に揃い、数日間に渡り研修を受けます。この時の宿泊費などはピースボートがカバーしてくれるので、遠くから来る人たちも安心ですね。このオリエンテーションは2~3日陸で行われた後、そのまま船に乗船し、出航日まで研修を続けます。

そして一度船に乗ったら家に戻ることはありません。このオリエンテーションで初めて語学教師のボランティアであるGETの先生も含め全員が顔を合わせることになります。ここではボランティアとして乗船するにあたっての自分たちの役割や、ハラスメント研修、ストレスマネジメント、チームビルディング、通訳練習、など船内で生活をするにあたって役立つ内容の研修を1日通して毎日行います。模擬ツアーや模擬講座の通訳などは実践的で、事前に練習ができたのはとても良かったですね。

ただ連日研修続き、まだあまり知らない人たちと慣れない共同生活を始めるということで疲れが溜まっていくので、自分の生活のオンオフをうまく切り替えられるよう心がけるといいかもしれません。私はこれからの船旅が楽しみで、あまり苦ではありませんでしたが、ピースボートに乗船して初めて寝た夜はベッドが揺れている・・・と思いながら寝たのを今でも覚えています。忙しい中にも全スタッフとの交流会があったりと、とても充実した時間でした。

船内生活の裏話を暴露?!

みなさんこれまで色々な記事を読んで、ピースボートの船内生活がどんな感じなのか気になっている人もいますよね。そんな中でいくつか私が受けた疑問を通訳ボランティア目線でご紹介します。

船酔いはするの?

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船酔いは・・・人によります。体質で酔いやすい人もいれば全然酔わない人もいました。100日間船に乗っているとまっすぐ歩くのも大変なくらい揺れている日もあります。そんな時は机の引き出しが勝手に開いたり閉じたりします。だけどそれくらいひどい揺れは100日のうちの数日だけですし、そんな時は船内で無料で配布している酔い止めを朝起きた時に半錠だけ飲んだら私は大体大丈夫でした。そんな中でも一度だけ、すごく揺れている日に通訳の仕事をした時に酔ってしまい、大変だったことがありました。その時は最後までなんとか耐えましたが、チームメイトが同じ状況になるという可能性は大いにあり得ます。

酔いやすさは体質に左右されるのでこればかりは合う合わないがありますが、揺れ自体には慣れてきますし、いくつか対策をするだけでも改善できますので良かったら参考にしてみてください。

【パソコンや本など一点をずっと眺めない】
視野を狭くしていると、目が疲れて酔いやすくなってしまいます。そんな時は大海原を見に新鮮な空気を吸いに行きましょう。

【酔い止め薬は酔う前に飲む!】
酔い止め薬は酔った後に飲んでも効果がありません。私は朝起きた時に揺れがひどいと感じた時点で半錠飲んでいました。1錠飲んでしまうと眠くなってしまうので、半錠がオススメです。
これは長年船内で働いているハウスキーパーのクルーに教えてもらいました。

【酔ったら部屋で横になる】
私は横になって眠れば大抵回復しました。睡眠不足も酔いやすさにかなり影響しますので、次の日に大事な仕事がある時はあまり夜更かしせず早めに寝ることも自己管理の一環です。

【酔い止めバンド/メガネをつける】
船内の売店には酔い止めバンド、酔い止めメガネなるものが売っています。
酔い止めバンドは手首の内側にあるツボを押すことで酔いを抑え、酔い止めメガネは自分の平衡感覚を矯正することで酔いにくくなるそうです。どちらも乗船前に買っておけば安上がりなので(酔い止めバンドなんかは自作できるかも?!)、本当に心配な方は準備しておくのもいいかもしれません。

食事は美味しい?

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3ヶ月以上過ごす船内。食事内容も気になりますよね。昔の経験談などを聞いているとご飯があまり美味しくなかったという話も聞きますが、ご安心ください。最近あの豪華客船飛鳥で料理長をしていた方が料理アドバイザーに就任したとかで、今はかなり美味しいものになっています。

食事ができる場所は3カ所あるのですが、全部無料で食べられますし、会場をハシゴしている人もいました。朝昼晩の食事以外にも15時にアフタヌーン・ティーがあり、パウンドケーキやクッキーを食べながらお茶をする人気の時間があったり。ただし、厳しい目で評価するとデザートはまだまだだし(パフェなんかはものすごく甘いし、カフェのスイーツの品揃えも限られている)、ベジタリアンやビーガンの人にはまだ対応が行き届いていないなというのが正直なところでした。

ベジタリアンだった友達は食事の際に専用のベジタリアンカードというものを持っているのですが、それが使えるのはメインレストランの夕食時のみ。朝食や昼食はバイキングということで特別に用意されることはないのですが、日によってはサラダや蒸し野菜しかないということも結構ありました。そんな時はご飯やパンに持参した調味料をかけて食べたり、自分で持ってきた軽食を食べたりしていたそうです。この辺は食事も多様化してきているので今後どんどん改善されるといいですね。

どのくらい両替した?

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日本円が使えない地域に行くとなると現地通貨が必要になりますが、替えすぎて余らせたくないし、どのくらい両替したらいいかわからない人も多いと思います。しかも通訳ボランティアだとツアーの仕事もあるので、どれくらい自由に時間が使えるかもわからない。

船内での支払いはIDカードと呼ばれる個人が持っているカードでの決済になるので、船内生活で現金を使うことはありません(請求書の支払いを現金にした場合を除く)。もしクレジットカードを持っていれば寄港地でもカード決済が使えるところが多いので(日本と違い米国やヨーロッパなどの発展都市ならほとんど現金が要りません)、基本は両替も不要なクレジットカードでの支払いをオススメします。とは言っても、島だったり、個人経営の小さなお店や露店のお土産屋さんの場合はカードが利用できないこともあります。クレジットカードはATMさえ発見できれば、キャッシングで現地通貨を出すことも可能ですが、やはり多少は現金をもっていると安心です。

現金で持って行く通貨はクルーズ乗船前に寄港地ごとに使える通貨の一覧表をもらえるので、それを参考にするのが一番良いと思いますが、やはり米ドルは強いです。観光地化している島などは港近くのお土産屋さんなどに行くと両替せずに米ドルがそのまま使えるところも多いです。また現地通貨に両替する時も日本円だと両替ができない時がありますが米ドルは世界共通で両替してくれます。私は違う通貨が買い物でそのまま使えるという概念に驚きました。他にもヨーロッパに寄るクルーズならユーロの汎用性が高いので多少は持っていると安心できます。

そんなわけで、現金を持って行く場合は、「米ドル>ユーロ>日本円」の順に重要度が高いです。私が寄港地でお金を使ったのは主に食事や小さなお土産、且つ基本はカード決済だったので、米ドルは数百ドル、ユーロも数百ドル、日本円は2万円も持っていなかったと思います。また米ドルがそのまま使える場所でもお釣りは現地通貨という場合が多いので、100ドル札よりも1ドルや5ドル札をたくさん持って行くと便利です。持って行く現金の金額は寄港地で毎回自由行動ができるお客さんとはまた違うと思いますので、あくまでも参考としてどうぞ。

持っていってよかったものは?

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船内の持ちもの、どのくらい持っていったらいいかわからない!という声もよく聞きました。私が持って行ってよかったと思うものをいくつかご紹介します。

【加湿器】
船内は一括で空調が管理されているので特に部屋の中では非常に乾燥します。最近は小型の加湿器も様々な種類が売っているので、一つ持って行くと風邪予防にもなり便利です。

【小物用洗濯干し】
正式名称を知らないのですが、洗濯バサミがたくさんついた折りたためる道具がありますよね。
船内ではランドリーサービスが利用できますが有料なので自分で洗濯をする人も多いです。私は基本ランドリーサービスを利用していましたが、下着や靴下は自分で洗っていたのでその時にこの洗濯干しが非常に役立ちました。人によっては洗濯用の桶を持ってきている人もいましたが、全ての衣類を自分で洗濯したい人には便利かもしれません。

【変換プラグ】
これは絶対必要です。船内の電圧は220VでコンセントはCタイプと呼ばれるものです。
最近の家電製品であれば電圧は240Vまで対応しているものがほとんどなので変圧器が必要な場面はあまりないと思いますが、日本の家電製品を使いたい場合は日本型からCタイプに挿し口を変更する必要があります。また部屋にあるコンセントの挿し口が限られているので、挿し口を増やすマルチタップもあると便利です。

【ケース付きネックストラップ】
船内でピースボートのロゴが入ったものも購入できますが、透明のカードホルダーがついた首からかけるタイプのストラップがあると自分のIDカードを入れたり、名札をつけたり、仕事で使うペンやUSB、部屋の鍵などをかけたりと何かと便利です。

【Apple製品】
船内はインターネットが使えないということもありiPhoneやMac、iPadなどのApple製品だとAirdrop(エアドロップ)という機能を使って写真やデータのやり取りを簡単にすることができます。この機能はApple製品同士なので、アンドロイドユーザーからデータをもらったり、あげたりすることはできません。
毎日のCCミーティングでのスケジュール配布や、通訳の仕事で資料をもらう場合はAirdropでのやり取りが非常に簡単でした。ですが、過去にはパソコンもスマホも持っていないメンバーもいたので、必ずしもなければいけないということではないです。

【マグネット】
オーシャンドリーム号の船内の壁は金属でできています。私は送られてきた手紙やその土地の思い出などをマグネットで壁に飾っていたので、クルーズが進むごとに壁が賑やかになっていったのも今では良い思い出です。

人によって必要なものはさまざまです。
私が知っている人の中には自分の枕を持ってきている人もいました。心配してあれもこれもと荷物を増やすと限られたスペースで部屋も大変なことになってしまいますので、長期間船に乗るということは自分の生活に本当に必要なものは何なのか、改めて考えるいい機会にもなると思います。

海賊っているの?

海賊っておとぎ話や映画だけの話だけだと思っていませんか?実は世界にはまだ海賊が存在します。
クルーズにもよりますが、アジアを抜けて、ヨーロッパへ向かう途中は海賊対策期間と言って、夜は外のデッキの電灯も全て消灯され、窓付きの部屋は光が漏れないように布で覆われます。もちろん、基本海賊は貨物船などの物資が目当てで船を襲ったりするので、客船が襲われるということはありませんが、安全に安全を重ねて対策をしているとのことです。ここ数年でピースボートが船に襲われたというのは聞きませんが、何十年も船で仕事をしているスタッフの話を聞くと、過去には危機一髪という現場に遭遇したこともあるみたいです。
私たちにとっては消灯されている区間にデッキへ出ると遮る明かりがなく、天気が良い日には星がとてもよく見えるので、これはこれで良かったりします。

船内の恋愛事情は?

1000人もの人が同じ空間で100日間も日常生活を共にするとなると色々な人間模様を観察できます。もちろんそれは恋愛感情しかり。私が乗船していた時もいい雰囲気になっていた人をたくさん見ました。
その対象はお客さん同士、スタッフ同士、ボランティア同士、スタッフとボランティアなど様々でしたが、私たちボランティアが唯一厳しく言われたのはクルーとの関係です。船内に乗船しているクルーはさまざまなポジションで私たちの生活をサポートしてくれています。カフェやバー、レストランでサーブしてくれるクルー、ハウスキーパーとしてベッドメイクを毎日行ってくれるクルー、24時間体制で船内のパトロールをしてくれるクルー、表立って会う機会はないけれどエンジンなどの船のメンテナンスを日々行ってくれるクルーなど。そんな中普段から接することの多いクルーは仲良くなることもありますが、一線を越えることは許されていません。それは従業員として私たちボランティアを含めお客さんに接する時に厳しいルールが課されており、それを破った場合は職を失うことになるからです。クルーもそれを心得ているのでどんなに仲良くなったとしても、自分の立場をしっかりわきまえています。人の心は制御することが難しいものではありますが、好きな人ができた時はその人のことを想って心に留めておくようにしたいですね。

相部屋生活は大変?

ボランティアとして乗船すると必ず誰かと相部屋になります。
通訳ボランティアの場合は、パートナーとなるGET先生や同じ通訳ボランティアと相部屋になります。クルーズにもよりますが、自分のルームメイトが誰になるかは乗船直前までわかりません。事前に部屋割りアンケートに答えるのですが、ピースボートのスタッフがそのアンケート結果をベースにマッチングをするので、アンケートには本当に正直に答えた方が良いと思います。

私はシェアハウスの経験もあるのでそこまで苦ではなかったし、幸いにも理解のあるルームメイトと一緒になったので楽しい船内生活を過ごせました。部屋によっては本当に仲良くなる人たちもいて、マッチングがうまくできているなぁと個人的には思いました。性格もそうですが、シャワーのタイミングなどの生活リズムがどれだけ被っているかによっても違うのかもしれません。

唯一大変だったのはトイレが流れなかった時に流れるまで公共のトイレを使ってもらっていたことでしょうか。ちなみにトイレの水が流れないというのは、割と起こります。流れないというより、時差があるという方が正しいと思いますが、ボタンを押してもすぐに流れない時があります。ですが、それは船内の洗浄の仕組み上そうなるだけで、少し待てば流れるので、そんなハプニングにも笑って対応できる人ならきっと船の生活が向いていると思います。ルームメイトとうまくいかないという話も過去には聞いたことがありますが、みんな大人なので基本的には話し合いで解決していたのかな、と思います。どんな状況でも、ボランティアの面倒を見てくれているスタッフはいつでも相談に乗ってくれていました。

以上、船内生活のあれこれをご紹介しました。
どれも面白い話でしたが、あとは実際に乗って体験するしかないですね!

通訳ボランティアのその後

イメージ
さてそんな通訳ボランティアの人たちは、船内で通訳の仕事を経験した後どんな進路をたどっているのでしょうか。
私の周りで知る限りですが、学生で乗船してくる人も多いので、そのまま学業に戻ることも多いですし、通訳経験がなかったけれど、通訳ボランティアを経て実際に通訳の仕事についた人などもいます。あとは元々の職場に戻る人もいますし、退職して乗船した人は転職して言語とは全然関係ない仕事に就いていたりします。他にもNGO職員になったり、ワーホリに出かけてダンサーをやっていたり、そのままピースボートの職員になる人もいるみたいですね。私が聞いた話で一番びっくりしたのは大使館で働いていた人が乗船後、大使館を辞めてピースボートの職員になったという逸話でしょうか。

国連で働いていた人が通訳ボランティアをやっていたりと、本当に様々なバックグラウンドの人が乗っているので、今も世界の様々な場所で活躍しているんだと思います。通訳ボランティアになるとそんなさまざまな場所で活躍している先輩たちとのネットワークも作れるので興味がある人はピースボートファミリーの一員になることをおすすめします!

まとめ

ということで、無料で世界一周ができる上に、歴代の人たちとも繋がりが作れるなんてとてもお得ですね。
頑張って試験に合格して、船内で100日間も毎日忙しく仕事をこなさなければならないのは大変ですが、苦難を乗り越えた先にはチームメイトやその苦労を分かち合える先人との絆が結ばれるのかもしれません。

今回は通訳ボランティアに関することを取材しました!

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